庭木、果樹、花、観葉植物、そして近年人気の塊根植物まで。ディオワールド草津店の園芸売り場には、どんな植物の相談にも応えてくれるレジェンド店員がいます。 植物を見続けて50年以上。数千種類もの植物知識を頭の引き出しに収める岩間さんです。
今回は、「植物を育ててみたいけれど難しそう」「どう選べばいいかわからない」という方に向けて、植物との付き合い方や選び方について伺いました。
数千種類を頭の引き出しに収めるレジェンド店員
さて、記念すべき第1回のテーマは「フィカス」。
岩間さんが植物と出会ったのは50年以上前。もともとは造園業に携わり、その後京都のホームセンターで13年、さらにディオワールド草津店で20年以上もの間、園芸一筋とも言える経歴を歩んできました。取り扱ってきた植物のジャンルも幅広く、盆栽から庭木、果樹、野菜、草花、観葉植物、さらには近年人気の塊根植物まで、その守備範囲はほぼ植物全般に及びます。
そんな岩間さんに、「どうやって知識を身につけているのですか?」と尋ねると、意外な答えが返ってきました。
「本やネットも見ますけど、一番の勉強は売り場ですよ。一年間ひとつの様子を見続けていたら、その植物のことがわかってきますから。」
毎日の売り場パトロールで植物の変化を観察すること。それこそが何よりの勉強なのだそうです。

さらに岩間さんは、お客様からよく受ける質問をまとめた独自資料、通称「イワマファイル」も作成。
売り場スタッフがお客様へ説明する際にも活用されており、長年蓄積してきた知識を共有する仕組みづくりにも力を注いでいます。

達人の思う「植物の楽しさ」とは?
長年植物と向き合ってきた岩間さんに、植物の魅力について伺いました。
すると返ってきたのは、とてもシンプルな答えでした。
「手をかけたら、手をかけた分だけ応えてくれるところですね。」
水やりや植え替え、置き場所の工夫。そうした日々の積み重ねに対して、植物は葉を増やし、花を咲かせ、成長という形で応えてくれます。

また、日本という環境そのものも植物を楽しむ上でとても魅力的だといいます。
「冬と夏の温度変化がこんなに大きい国は滅多にないです。気候によって育ちやすい植物は違いますが、日本は四季があることで、さまざまな植物を楽しめるんですよ。」
春の草花、夏の花木、秋の果樹、冬を彩る植物。季節ごとに主役が入れ替わるように、楽しめる植物も変わっていきます。ひとつの植物を育て続ける楽しさはもちろん、その時期ならではの植物と出会えることも、日本ならではの園芸の魅力と言えそうです。

達人が教える、「良い植物」を見極める方法│何千人もの相談から見えた失敗ポイント

岩間さんが長年の接客で感じるのは、「植物選びで失敗した」と感じる多くのケースが、植物そのものではなく環境とのミスマッチによって起きているということです。
植物を選ぶとき、多くの人は売り場で一番きれいな株に目を向けます。
しかし岩間さんは、本当に良い植物とは「売り場で一番美しい植物」ではないと言います。
「売り場できれいに育てられた植物が、そのまま家でも綺麗に育つとは限らない。普段の環境へ植えた後に本来の姿で引き立つものこそが良い植物なんです。」
生産者は温度や光、水分が整った理想的な環境で植物を育てています。そのため売り場では美しく見えても、家庭の環境では同じように育たないことも少なくありません。だからこそ岩間さんが大切にしているのは「植物を見る前に、環境を知ること」。
「どんな環境で育てるのか」「どう育てたいのか」を先に考えることです。
例えば人気のオリーブも、
• 実を収穫したいのか
• 樹形や葉を楽しみたいのか
によっておすすめする品種や育て方が変わります。
日当たりはどのくらいか。冬場の最低気温は何度くらいか。植物を置きたい場所は屋内か屋外か。そして、どんな姿に育てたいのか。
岩間さんによると、植物選びで最も大切なのは植物そのものではなく「その植物が育つ生育環境を知ること」。それが失敗を減らすいちばんの近道なのだそうです。
困ったら、まず相談してください。
ここまでのお話を聞いて「植物って思ったより奥が深い」と感じた方もいるかもしれません。「難しそう」「枯らしてしまいそう」というイメージを持つ方も少なくはないでしょう。しかし、岩間さんは「あまり構えすぎなくていいですよ。」と笑います。
植物は一度元気がなくなったからといって、すぐに終わるというものではありません。
置き場所を変えたり、管理方法を見直したりすることで持ち直すこともあります。
実際に、店頭には状態が悪くなった植物を一時的に売り場から下げて回復させる“養生中”の植物もありました。

「選ぶのも、育てるのも。植物を始めたいという気持ちを持ったら、自分で悩むより気軽に相談しにきてくれたら。」そう岩間さんは話します。
相談の際には、
• 植物を置く場所
• 日当たり
• 冬場の最低気温
• 育てる目的(観賞用か、実を収穫したいのかなど)
• 可能であれば設置場所の写真
を伝えると、より適した植物を提案しやすいとのこと。
長年培ってきた知識と経験を持つプロだからこそ、その人の暮らしに合った一鉢を見つけるお手伝いができます。
植物選びに迷ったら、まずはアヤハディオで相談しにいらしてください。
そしてDIO GREENでも今後、植物選びや育て方の疑問にお答えするコンテンツを予定しています。「うちの環境だと何がおすすめ?」「植物の元気がない気がする」、そんなちょっとした疑問も、植物との暮らしを楽しむ第一歩。
レジェンド店員をはじめ、園芸売り場のスタッフが日々お客様から寄せられる相談や経験をもとに、これからも植物との暮らしに役立つ情報をお届けしていきます。